【2022年最新】受験者必見☆世界一わかりやすいFATFの概要について(後半)

マネーロンダリング対策

【FATF】の歴史について

【FATF】の歴史について年表で見ていこうと思います

 

これを覚えることによって試験の得点率は非常にアップできますので、
何回も見ていただいて覚えていきましょう。

まずこちらが【FATF】をざっくりとまとめた年表になります。

 

それぞれわかりやすく解説をしていきます。

 

1989年・設立 【FATFくん】誕生!

まずこの【FATF】は1989年に設立をしました。

 

当初は薬物犯罪収益に関わるマネーロンダリング対策のために発足されました。

 

覚え方のオススメは擬人化です。

1989年というと同年代には錦織圭や内村航平、香川真司など有名なスポーツ選手を多く輩出している年になります

現在2022年では年齢33歳という非常に脂が乗ったいい年代というふうに言えるのではないかしょうか。

1990年・40の勧告(第1次勧告) 【FATFくん】1歳!

そんな【FATFくん】ですが、設立の翌年1990年・【FATFくん】が1歳の時、40の勧告(第1次勧告)を策定しました。

 

要は設立の翌年にルール作りをしっかり行いましたよという風に覚えていただくといいのかなと思います。

 

40の勧告(第1次勧告)では

・金融機関の本人確認の厳格化
・疑わしい取引の報告

などマネーロンダリングについての最低限のルールを決定しました

1996年・40の勧告(第2次勧告) 【FATFくん】7歳!

1996年【FATFくん】が7歳(小学校1年生)のとき
第1次を改定した40の勧告(第2次勧告)を策定しました

ジェラ
設立から7年たってルールをちょっと見直していこう

ということで策定したと覚えましょう。

 

この40の勧告(第2次勧告)の一番の肝となる部分が

薬物犯罪から重大犯罪までマネロンの規定を広げた

という部分です。

【FATFくん】はもともと薬物犯罪におけるマネロン対策の組織でした

逆を言うと、薬物犯罪によらない、重大犯罪(詐欺や強盗など)で得た資金をマネーロンダリングする時にはFATFの適用ができませんでした

それが40の勧告(第2次勧告)を受けて、薬物反対だけではなく他の重大な犯罪で得た資金をマネーロンダリングするときでもFATFの適用を広げたという部分が大きなポイントです。

 

7歳・小学1年生の時に薬物犯罪から重大犯罪まで広げたというふうに覚えていきましょう

2003年・40の勧告(第3次勧告) 【FATFくん】14歳!

2003年・14歳になった【FATFくん】は厨二病を患います。

 

結構尖った時代ですね。

今までの規定を大きく変えます。

40の勧告(第3次勧告)のポイントは

マネロン罪の拡大と明確化
②顧客管理の徹底
法人形態を利用したマネロンへの対応
DNFBPsへの適用
⑤政府諸機関の国内および国際的な協調

その中でも特に大事になるのがこのDNFBPsへの適用という部分です

 

アルファベット使っちゃうところとか、厨二病っぽいかなーというふうに思うんですけどw

 

「DNFBPsってそもそも何なの?新しい韓国グループ??」

 

って思われる方も多いのではないでしょうか

DNFBPsとは、指定非金融業者及び職業専門家のことです。

 

つまり、マネロンが発生する可能性のある金融セクター以外の業界や職業にもFATFを適用しますよということになります

 

今までは銀行とか証券会社とかそういった金融機関のみがFATFの対象になっていました。

 

ただ、マネロン犯罪を扱うのに、不動産業者とかカジノとか宝石業者とかそういったところも大事だよね!また弁護士とかも大事だよね!関わってきますよね!

ということでこういったところにもFATFをしっかりと適用していきましょうということが初めてこの2003年の40の勧告(第3次勧告)で明記されました

まずはここまでの第1次~第3次までの内容をしっかりと覚えましょう

2000年代にテロが国際的な問題に!!

2000年代には非常にテロが活発化して国際的に問題になっていました

 

一番衝撃的だったのが2001年のアメリカ同時多発テロ

これはイスラム過激派テロ組織アルカイダによって行われた【9.11】と言われるテロですね

飛行機でアメリカのワールドトレードセンターに突っ込むという非常に衝撃的なものでした。

私も覚醒の時にこの映像を見て非常に驚いた記憶があります

 

今まではマネーロンダリングばかりだった【FATFくん】ですが、テロ資金供与対策にも活用しようという流れになりました

 

テロを行うには非常にお金がかかります
人を雇ったりとか武器を買ったりとかですね

 

こういったテロ資金を供与することに対してもFATFは対策を打っていこうということでテロ資金供与対策の国際基準を特別に行うようにしました。

テロ資金供与対策として特別勧告を策定!

2000年代に活発化したテロに対抗するために策定されたのが、2001年の8の特別勧告と2004年の9の特別勧告です

 

この特別勧告はテロ資金供与対策についての勧告と結びつけて覚えていきましょう

これが先ほどの厨二病になった【FATFくん】を挟むように2001年と2004年に特別勧告が行われていますので、この順番をしっかりと頭に入れましょう

特別勧告の内容

このテロ資金を供与対策に関する特別勧告ですが、重要な内容が2つあります

・テロ資金供与行為の犯罪認定
・テロリストの資産の凍結と没収

こういったかたちでテロ資金供与対策を行なうようになっています

2012年・新40の勧告(第4次勧告) 【FATFくん】23歳!

今までの流れを頭の中に入れた上で、2012年【FATFくん】が23歳の時に新40の勧告(第4次勧告)を策定しました

【FATFくん】はやっと社会人になった23歳の時ですね

この新40の勧告(第4次勧告)をみて「おや?今までと違うぞ?」と気づいた方もいらっしゃると思います。

 

そうなんです

「新」なんです

今までの40の勧告と何が違うのかといいますと、

2003年の40の勧告(第3次勧告)2004年の9の特別勧告

要はマネーロンダリングの考え方に新しくテロ資金供与対策の考え方を合わせた勧告になっています

 

これが新しく2012年に査定された新40の勧告(第4次勧告)になっています

 

なので今までの一次二次三次のマネロン対策のみの勧告とは大きく異なるものと覚えましょう

新40の勧告(第4次勧告)のポイントは大きくまとめると4点あります

 

・リスクベース・アプローチの強化
・法人・信託、電信送金システムに関する透明性の向上
・マネロン・テロ資金供与対策のための当局機能・国際協力体制の強化
・新たな脅威への対応

 

これらが新40の勧告(第4次勧告)の大きなポイントです。

 

またこの新40の勧告(第4次勧告)で試験でよく狙われるポイントがあります。

この新40の勧告(第4次勧告)は、

FATF加盟国のほか、APGを含む9つのFATFに似た組織にも適用され、200以上の国や地域に適用されます。

FATFの加盟は37の国と地域、2つの国際機関ですが、この新40の勧告(第4次勧告)は加盟国以外にも適用されますのでしっかり覚えましょう。

まとめ

今回は、FATFを年表でわかりやすくまとめました。

・マネロンの考え方をまとめた40の勧告(1~3次)
・テロ資金供与対策をまとめた特別勧告
・それを合わせた新40の勧告(4次)

 

ここをしっかり覚えましょう!

前編・後編合わせて動画で解説していますので、ぜひご覧ください。

今回は以上です!ありがとうございました★

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